2025年8月22日 NEWS DAILY CONTENTS

アメリカ東海岸で最大規模!「アニメの祭典」がついに開幕、ずばり楽しむべきポイントはどこ?

「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて、来場者のコスプレ

アメリカ東海岸で最大規模のアニメイベント 「アニメNYC(Anime NYC)2025」 が、8月21日に開幕した。会場となる「ジェイコブ・K・ジャビッツ・コンベンション・センター(通称:ジャビッツ・センター)は、コスプレに身を包んだ来場者で埋め尽くされ、初日から大盛況を見せた。イベントは8月24日まで開催され、会期中はアニメに関するさまざまな催しが繰り広げられる。

8月21日から24日まで、ニューヨークで開催されている「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」

2017年にスタートした同イベントは、当初は約2万人の来場者数だったが、2024年には過去最大の10万人超を記録したことから、今年も動員数に注目が集まっている。初日は16時にスタート。例年3日間だった開催期間が今年から4日間に拡大されたこともあり、まさに「コンテンツ尽くし」のプログラムとなっている。以下、注目ポイントをまとめてみた。

1. 個性あふれるコスプレ

同イベントの最大の魅力と言ってもいいのが「コスプレ」。初日は夕方スタートだったにも関わらず、多くのコスプレイヤーたちでフロアは賑わっていた。思い思いのスタイルでお気に入りのキャラクターになりきる姿は、見ているだけでもまさにエンターテインメント。

「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて、来場者のコスプレ
「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて、来場者のコスプレ
「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて、来場者のコスプレ

2. 才能あふれるクリエイターの雑貨販売

また、一般チケットで気軽に楽しめるのが「アーティストアレイ」だ。会場には世界各国からマンガ家、ウェブコミック作家、イラストレーターなど多彩なクリエイターが集結。イラストやステッカー、雑貨などを直接購入できるとあって、毎年「散財注意」と話題になる人気エリアだ。

「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」、アーティストアレイにて
「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」、アーティストアレイにて

500組以上のクリエイターが集うなか、会場には昨年も参加していたタイのバンコクを拠点にするアーティストPaerytopiaさんの姿も。

「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて、日本のカルチャーをドリーミーに表現した作品を作るPaerytopiaさん

日本の純喫茶や高校生の日常、また回転寿司や電車など、日本の文化からインスピレーションを受けたメルヘンチックな作品が地元タイで人気を集める彼女。母国ではすでに知名度がありながらも、やはりニューヨークは特別な場所だといい、「今回2度目となるアニメNYC。ここに来ることができて、沢山の方たちとも交流ができて本当に嬉しいです。夢はこの街で創作活動をすることなので、今は必死で頑張っています」と、期待を語ってくれた。

4. 業界の裏側が知れるパネルイベント

そして、コスプレ、アーティストアレイに続く目玉企画である「パネルイベント」。今年は150時間以上のトークショーや上映イベントが予定されており、なかでも注目は、8月23日に行われる「遊☆戯☆王」25周年記念パネル。海馬瀬人役の声優・津田健次郎とプロデューサーの実松照明氏が登壇し、裏話やライブ声優演技を披露する。

「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて

また、日本のマンガやライトノベルを英語圏に広める大手出版社「Yen Press(イェン・プレス)」も業界裏話のパネルを実施。「Working in the Manga Industry」と題し、編集者やデザイナーらが実体験をもとにマンガ出版の仕事を語る。

さらに “ニューヨークらしい” 企画として、アニメをテーマにしたコメディショー 「I Got Isekai’d into an Anime Comedy Show!(転生してアニメのコメディショーになっちゃった!)」 や、アニメと黒人コミュニティの関わりを探る 「Hip Hop Heard Around The World」 なども予定されている。

「アニメ NYC 2025(Anime NYC)」にて

5. 豪華すぎる音楽コンサート

こちらは別途チケットが必要だが、豪華すぎる音楽イベントも見逃せない。8月22日には「エヴァンゲリオン」30周年記念コンサートが開催され、高橋洋子が「残酷な天使のテーゼ」を熱唱する。

また、世界最大級のVTuber事務所「ホロライブ」のワールドツアー公演(チケット完売済み)や、日本のアニソン界を代表する「JAM Project」のライブパフォーマンスも行われる。彼らのステージは一般バッジを持っていれば無料予約が可能なので、まだ間に合う。

ざっと見どころをまとめたが、まだまだ見る・行く・体感すべきモノはたくさんある。筆者が個人的に気になったのは、今年から新設された「ムーブメントルーム」。ここではコスプレやアニメ愛を抱えたまま身体を動かせるユニークな企画が登場しており、そのひとつが 「コスプレヨガ」で、8月24日に開催予定。その後には「J-Pop & K-Pop ランダムダンスプレイ」も控えており、ファン同士が交流しながら楽しめる場となる。

アニメNYCは、日常の中で抱えている「アニメ熱」を仲間と分かち合い、等身大で表現できる祭典だ。ぜひ今週末は、そんな熱を感じに、そして愛を叫びに行ってみてはいかがだろう。

取材・文・写真/ナガタミユ

Anime NYC 2025

会場
Jacob K. Javits Convention Center
(655 W 34th St, New York, NY 10001)
日程
8/21(木)〜8/24(日)
チケット
・日券:55〜65ドル
・3日通し券:105ドル
・VIPパス:200ドル(限定特典付き)
※学生・障がい者割引の設定あり(詳細は要確認)
公式サイト
https://animenyc.com
公式インスタグラム
https://www.instagram.com/animenyc/

                       
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