日本酒ブランド「獺祭BLUE」が、アメリカ産の「獺祭BLUEにごり」を新しく発売した。これまで日本で造り、海を越えて輸出していたにごり酒を、いよいよ現地生産に切り替えた形だ。生産量の約9割をアメリカ向けに出荷していた人気商品が、現地のファンにより新鮮な状態で届くようになった。

仕込みの舞台はニューヨーク州ハイドパークにある獺祭BLUEの醸造所。米は「酒米の王様」山田錦をアーカンソー州と日本から調達し、50%まで磨き込む。清らかなニューヨークの水で約35日間じっくり発酵させることで、豊かな香りとほのかな甘みを引き出した。搾りたての酒にもろみをブレンドすることで、にごりならではの柔らかい旨みも楽しめる。
さらに火入れをしているため、スパークリングにごり酒のように炭酸は発生しない。その分、なめらかで落ち着いた飲み口が特徴だ。副社長で蔵長の三浦史也氏は「食前や食後のデザート感覚でも楽しめるように仕上げました」と話しており、食とのペアリングの幅も広がりそうだ。
獺祭はここ数年、ニューヨークで存在感を増している。2023年には現地醸造所をオープンし、アメリカ発の純米大吟醸造りに挑戦。文化イベントやレストランを通じて、日本酒の楽しみ方を発信してきた。今回の新商品は、Type23やType50などの定番ラインナップに加わる一本で、現地市場での注目度をさらに高めることになりそうだ。
獺祭の桜井博志会長は、「ろ過など手を加えずそのまま瓶詰めしたにごり酒は、見た目が特徴的なこともあり、アメリカで人気の高いアイテムです。そのにごり酒に純米大吟醸としての香りと品格を持たせるべく私たちは改善を重ねました。具体的には酒米の王者と言われる高価な山田錦を50%の精米歩合まで磨き上げ、人の手による麹造りと限界を潜り抜ける低温での醗酵管理により、香り高い純米大吟醸のにごり酒が完成したのです。冷たい状況で保存され、提供されるにごり酒はきっとあなたを魅了せずにはおきません」と語る。
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