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不快で、ときに耐え難いアレルギー症状を引き起こす高濃度の花粉。ミシガン大学社会調査研究所は、花粉の飛散量と自殺の発生率の関連性を示す研究結果を発表した。花粉が精神的に脆弱な人々にとって、短期的な自殺の「引き金」や「悪化要因」となり得る可能性があるという。エンタメ情報誌ピープルが2日、伝えた。

秋の花粉要因には、ブタクサ、腐葉土からのカビの胞子の他、室内滞在が増えるペットのフケなど。これらのアレルゲンは乾燥や強風といった気象条件の影響を受ける。写真はイメージ(photo: Unsplash / Towfiqu barbhuiya)
研究チームは、2006年から18年までにアメリカで発生した約50万件の自殺データと、同期間の花粉量を比較。花粉の濃度を4段階に分類して分析したところ、第2レベルで4.5%、第3レベルで5.5%増加していた。花粉量が最も多い上位4分の1の時期には、自殺件数が最大7.4%増えていた。年間換算では、花粉が要因の一つとなった可能性がある自殺は900〜1200件に上った。
研究を主導したジョエル・アブラモウィッツ研究員は「すでに脆い状態にある人にとって、小さな環境変化が大きな影響を及ぼす可能性がある」と指摘。花粉アレルギーは睡眠障害や集中力低下を引き起こし、うつや不安障害の悪化につながることが知られている。
近年は温暖化や二酸化炭素濃度の上昇により、花粉シーズンが早まり、花粉の量も増加傾向にある。研究チームは「医療従事者は患者のアレルギー歴にも注目すべき」とし、花粉とメンタルヘルスの関係を考慮したケアの重要性を訴えている。
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