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金の価格が史上最高値を更新し続ける中、マンハッタン・ミッドタウンのダイヤモンド街には連日、金の現金化を求める人々が押し寄せている。ニューヨークタイムズが19日、伝えた。

47丁目の老舗貴金属店ブリオン・エクスチェンジス(Bullion Exchanges)には、開店前から客が列を作る。エリック・ゴーゼンプットさんといとこのベン・ツェイトリンさんが営む店内は、わずか数坪ほど。金貨やジュエリーが山積みされ、金価格がモニターにリアルタイムで映し出されている。
ジェニファー・テスラーさん(77)は、母親の形見の指輪や、自身が幼少期に着けていたブレスレットのチャームを持参した。査定の結果、18金のネックレスは偽物と判明したが、残りの品には7338ドル(約110万円)の値が付いた。テスラ―さんがチャームを贈られた当時、金の価格は1オンス35ドルほどだったが、17日の終値は約4268ドル。経済の不安定さを背景に、金が「安全資産」として改めて注目されているのだ。
ある男性が持参した、結婚祝いに贈られたという金のネックレス2本の査定額は、約2万ドル。ローレックスの時計を腕から外して、そのままカウンターに差し出す客もいた。
一方で、買い手の姿も目立つ。ギフト用の金貨を探す人から、経済危機に備える“備蓄派”、投資目的で金地金を求める業者までさまざまだ。
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