ニューヨーク育英インターナショナルスクール(ニュージャージー州イングルウッドクリフス)は11月22日、恒例の学園祭を開催した。幼児部年少組から小学6年生までが日本語や英語劇、管楽器と打楽器の合奏、コーラスなどの多彩な演目にチャレンジ、会場は大きな拍手と温かな空気に包まれた。

ニューヨーク育英インターナショナルスクールの学園祭は、準備から発表までを子どもたちが中心となって実施。主体性と創造性を育む場として日本国内の教育研究会でも注目を集めている。学園祭の準備では、担任が日々の授業や活動を通して子どもたちの個性や課題を見極め、子どもたちの希望も反映しながら脚本を作成。練習では、自分たちの演技を映像で確認しながら改善点を話し合い、毎回どの子も活発にアイデアを出し合って議論が白熱する。「見せ合い会」では他学年の演技を鑑賞し、意見を交換することで作品の完成度をさらに高めていく。自ら考え、言葉にし、仲間と協働する経験が、豊かな言語力とグローバルな人材を育む基盤となっている。
この日が初舞台となった年少組の子どもたちもスポットライトに臆することなく、歌あり、セリフありの劇「てぶくろ」を披露。年中、年長、小学部と年齢が上がるにつれ、会場の歓声も「かわいい」から「すごい」になり、最後には感動の涙へと変わっていった。

小学3年生は、「オズの魔法使い」で息の合ったダンスを披露した。担任の伊賀教諭は「ダンスの内容は全て子どもたちが自分たちで話し合いながら作り上げたものです」と頬を綻ばせた。
6年生は、未来から戻ってきたクラスメートが「今をどう生きるか」をテーマに、現在の自分たちのあり方と向き合う創作劇「あの日へ」で、完成度の高い歌唱やダンスを披露した。一つ一つのセリフに心を込める姿が観客の心に深く響いたようで、会場からは割れんばかりの拍手が巻き起こった。担任の熊井教諭は「観た人にそれぞれの解釈を委ねられる作品に仕上がった」と満足そうに話した。(情報・写真提供:NY育英インターナショナルスクール)

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