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不信感に包まれ、広がる疑心暗鬼
最高裁内部、中絶巡る草案流出から1カ月

女性の人工妊娠中絶の権利を認めた連邦最高裁の「ロー対ウェイド判決」(1973年)を覆す内容の意見書草案が外部に流出してから、1カ月以上が経過した。NPRは8日、不信感に包まれ、疑心暗鬼が広がる最高裁内部の「今」を伝えた。
米政治専門サイトのポリティコは5月2日、サミュエル・アリト裁判官が起草した多数派意見の草案を挙げ、過半数の判事が「ロー対ウェイド判決」を覆すことに「同意している」と報じた。全米で波紋が広がり、現在も尾を引いたいる。
関係者の1人は、最高裁内の雰囲気はかなり醜悪で「崩壊しているように見える」と証言。クラレンス・トーマス判事は、数週間前の講演で「もはや同僚を信頼していない」と発言し、ジョン・ロバーツ判事を信用していないことをほのめかした。
ロバーツ最高裁長官は報道翌日の3日、草案は本物だと認めた上で、流出経緯を巡る内部調査を命じた。CNNによれば、流出させた個人を特定するため、裁判所書記官に署名させ、携帯電話の通話記録などを要求しているという。
意見書の草案を漏らすことは倫理違反だが、機密文書には当たらず犯罪にはならないとされる。最高裁が8年前に出した「警察が令状なしに、容疑者の携帯電話を捜索することはできない」との判決との整合性が問われており、弁護士を雇い始めた書記官もいるという。
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