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徴収通行料で地下鉄を改修・改善
MTA、ホームドアなどの設置を検討

マンハッタン区の60丁目以南に乗り入れる車両に通行料(9~23ドル)を課す計画を巡り、ニューヨーク都市交通局(MTA)は徴収金を用いて、ニューヨーク市内の地下鉄の改修・改善費に充てる意向だ。投資額は数十億ドルに上る見通しで、駅のホームドアやエレベーター、運賃ゲート、信号などの整備を検討している。ニューヨーク・タイムズが7月31 日、伝えた。
計画を推進するMTAは、2024年春までにスタートさせたい構え。これに対し、ニュージャージー州は「MTAによる長年の犯罪的不始末を解決するべく、ニュージャージーを貯金箱として使おうとしている」などと激しく反発。計画を承認した連邦道路管理局(FDA)に対し、計画差し止めを求める訴訟を起こすなど物議を醸している。
徴収した通行料は、MTAによる公共交通網の資本整備だけに使われることが法律上、定められている。地下鉄ホームで突き落とされる事件が相次いでいることを受け、ホームドアの新設が見込まれる。ただ、車両の長さがまちまちであるため、今後行われる実験結果を踏まえて、実現を模索する方針だ。エレベーター設置も急務。MTAは2055年までに地下鉄駅の95%でエレベーターを設置するとしているものの、現在の全472駅のうち、設置は27%にとどまっている。
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