ブルックリン区でデモ隊と警察が衝突 フィラデルフィアの黒人男性射殺事件に抗議

 ペンシルバニア州フィラデルフィア市で警官2人が26日、ナイフを手に持った黒人男性のウォルター・ウォレスさんが手放すことを命じても従わなかったとして射殺する事件が発生した。これに対する激しい抗議が27日夜、ブルックリン区内で行われ、抗議者たちと警察が衝突した。ウォール・ストリート・ジャーナルが28日、報じた。

 この夜、同区ダウンタウンには数百人が集結。10時ごろ、暴徒鎮圧用装備を身に着けた警官隊と衝突した。警官に対する暴行や治安紊乱行為の疑いで32人が逮捕され、警官5人が軽傷を負って近くの病院で手当を受けている。警察車両や公共施設の損壊もみられた。デブラシオ市長は同日、「市民に対する暴行、警官に対する暴行は、絶対に許されない」と言明。「器物損壊や放火も許されない」と続けた。

 ミネソタ州ミネアポリス市で5月25日に起きた黒人男性、ジョージ・フロイドさん殺害事件後、市内でも抗議行動が続いている。平和的なデモが多い中、略奪などが起きたこともあり、これまでに300人の逮捕者が出た。ニューヨーク市警察(NYPD)の対応については、公民権侵害として訴訟が起きている。 また、警官1人が6月、抗議参加者に暴行を加えた疑いでブルックリン区内で逮捕されており、同様の疑いで、複数の警官が内部調査の対象になっている。

>>> 最新のニュース一覧はこちら <<<

タグ :  ,