ENJOY! DAILY ADVENTURE IN NY!
驚きのニューヨーク⑥
~Out of Box思考~

こんにちは。御所丸です。日本でも秋が短くなってきたようです。いきなり寒くなって冬モードに突入しました。NYはさらに寒いでしょうね。皆さんお元気でお過ごしですか?今回も駐在中に驚いた出来事のご紹介を続けさせて頂きます。
前々回、NYの公立小学校での献金のやり方に驚いたお話をご紹介しましたが、そうやって集まったお金で、新しく算数の先生が雇われました。コロンビア大学卒の優秀な先生です。やっぱりお金がモノを言ったのでしょうね。その先生が彼女の指導方針について直接保護者に説明する会が開かれたので出席しました。
彼女曰く、算数の感覚を育むには、ドリルなどで単純に答えを導く練習をさせるよりも、様々なやり方を考えさせる方が良いことが、研究で実証されており、それを取り入れたいとのこと。例えば、2桁の足し算をするのに、10通り近くも回答の導き方を考えさせる(48を足すのに、50を足してから2を引く、図を使って考えてみる、など)。この訓練により、数に対する認識がすごく多様になり拡がるそうです。さらに驚くべきは、算数だけでなく物事の見方も変わり、既存の考えにとらわれない“Out of Box”なアイディアが出せるようになり、よりクリエイティブな考え方ができるようになるんです、と目を輝かせて説明されました。
日本式のドリルで育った私は驚きと共に感動しました。日本が競争力を失いつつある原因は、短時間で決められたやり方で正解を出すのに拘るドリル式教育が問題なのかもしれない。”In Box”には滅法強いけど、応用が利かず、新しいことや知らないことに直面すると、とたんに硬直化してしまう。。。

説明会が終わったので学校を出ようとすると、顔見知りになった同級生のお母さん達がロビーで喋っています。説明会に出なかったそうなので、”Out Of Box”の話を紹介し、Kumonなど日本式ドリルでは限界がある、不確定性の高い時代だからこそ、これからは”Out of Box”だ!と大興奮して話をしたところ、みな一斉に”NO!”と言うではありませんか。これには驚きました。「私たちの子供にはドリルが必要なの!簡単な足し算も満足にできないのよ!」
どちらに偏りすぎてもいけないということなのでしょうね。両者のいいとこ取りができればいいんですが、そうすると、まずはドリルで基礎を固めるべき?考えてみれば、そもそもNYは“Out of Box”的な環境ですね!ということは、ひょっとしたらドリル的な要素が求められているかも知れません。日本人が得意分野で勝負できるように思えてきます。身近なところにチャンスがあるかも!頑張りましょう!

御所丸 富太
プロフィール:NYの奥深さをこよなく愛する京都生まれの元NY駐在員。趣味は料理、ギター演奏など。NYでの副業成功を夢見ている。
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