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マンハッタン・ヘルズキッチンにある市立エリート校、ビーコン高校の男子トイレで7日、ナチスドイツのシンボル「かぎ十字」や「黒人を憎悪する」といった落書きが見つかった。銃撃をほのめかした内容も含まれており、同校は校内の安全点検を実施。生徒や保護者、教職員に動揺が広がった。11日、ニューヨーク・タイムズが報じた。

同校の生徒数は1500人弱。ユダヤ系の生徒が多く、黒人は約15%だ。ジョニー・ベンチュラ校長はEメールで「このような落書きは嘆かわしく、容認できない」とコメント。「ダイバーシティとインクルージョンがモットー。一員に対する脅迫は全員に対する脅迫だ」と続けた。今後は匿名の報告システムを含む憎悪反対キャンペーンを実施する考えだ。

市警(NYPD)は憎悪犯罪(ヘイトクライム)の疑いで捜査を開始した。11日朝、校門近くにパトカーが2台停車。今週はトイレの使用は1人ずつなどの行動制限も課せられている。2年生のアバ・バラノウスキーさんは「ショックを受けた。8日は登校するのを恐れる生徒がたくさんいた」と話している。
ハマスとイスラエルの紛争が影を落とすニューヨーク。昨年秋にはクイーンズの高校で親イスラエルの教員を標的とした生徒の抗議デモが発生。今月もブルックリンで、教員数名による反イスラエル、反イスラムの事件が高校内で起きたと報告している。
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