NY市長を違法献金授受で起訴　アダムズ氏「無罪」主張、辞任の意向なし

ニューヨーク南部地区連邦検事局は25日、ニューヨーク市のアダムズ市長（64）を違法な選挙献金を受けた疑いなどで起訴した。当局は26日、市長公邸を強制捜査した。現職のニューヨーク市長が起訴されたのは前代未聞。アダムズ氏は「無罪だ」として争う姿勢を示しており、辞任する意向のないことも明らかにしている。ニューヨークタイムズが報じた。

26日公開された起訴内容によると、罪状は不正献金授受、収賄、詐欺など5件。2021年の市長選でトルコ政府から違法な献金を受けた疑いが浮上し、連邦捜査局（FBI）などが捜査を進めていた。トルコ政府との関係は前職のブルックリン区長時代に遡り、トルコへの豪華な旅行などの接待を受け、代金を支払ったような見せかけ工作を行っていた。アダムズ氏はマンハッタンのトルコ領事館開設時に市消防局に圧力をかけ、安全検査に手心を加えたという。消防関係者は「市長の指示に従わねば、失職すると脅かされた」と証言している。

捜査は1年前、アダムズ陣営の金庫番を勤めていた女性の家宅捜索で明るみに出た。同時にトルコ政府との仲介役やトルコ航空元幹部らも家宅捜索を受けている。最近はアダムズ氏の携帯電話などを押収するなど捜査が山場を迎えていた。

アダムズ氏は25日ビデオメッセージを発表。「起訴されても無罪だ。私の体力と精神力が続く限り戦う」と主張した。また、26日には支持者とともに記者会見を行い、辞任の意向のないことも明らかにした。ただし、地元選出のアレクサンドリア・オカシオ＝コルテス連邦下院議員らからは辞任を求める声が上がっている。ホークル知事には市長を30日の停職にした後、解任する権利がある。ホークル氏は今のところ静観している。市長が辞任した場合、ジュマーニ・ウイリアムズ市政監査官が暫定市長となり、90日以内に特別選挙で新市長を選出することになる。

◆ 編集部のつぶやき「正義が勝つ！」

スカッとする記事！トランプ前大統領も、全米最大の都市の市長も、きちんと司法が裁くアメリカっていい国だな〜正義が勝つ！政治資金をぶんどるパーティの売り上げすら「中抜き」して裏金にする議員がわんさかいて、要職の解任だけで終わる日本って、呆れてものが言えないオワコン（Keiko T）。

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