9.11跡地をつぶさに グーグルマップが写真追加


 米インターネット検索大手グーグルは5月29日、同社が提供するオンライン地図情報サービス、グーグルマップで、目的地の周辺状況を確認できる「ストリートビュー」に、米中枢同時テロの跡地やセントラルパークなど、ニューヨーク市内の写真をあらたに追加した。

 米中枢同時テロで崩壊した世界貿易センタービル(WTC)跡地にはメモリアルプールが2つ設置されているが、今回追加されたストリートビューの画像は、両プールの壁に刻まれた犠牲者の名前を一つ一つ確認できるほど解像度が高い。
 またグーグルは、過去の写真を地図上にピンすることのできる「ヒストリーピン」というウェブサイトと提携し、昨年10月にニューヨーク市を含む米東部に甚大な被害をもたらしたハリケーン「サンディ」の写真館を増設した。これにより、サンディからの復興の歴史を写真を通じて追うことができる。
 さらに同社は、セントラルパーク管理委員会の協力を得て、同園内のさまざまな景色や様子を収めた写真も追加した。

 これらはパソコンおよびモバイル端末から検索できる。グーグルは、今後もさらにさまざまな写真を追加していく構え。