ニューヨークに訪れたならば、外せないのが展望台。主要どころが5つある中、「正直どれが良いのか分からない」「ガイドブックに1番大きく載っているところでいいか」という人も多いのでは。

今回はそんな人たちに向けて、デイリーサン編集部が「ニューヨーク・ビッグアップルパス」を使って、主要な展望台5つをすべて巡り、レビューをお届け。写真映えやビューだけでなく、遊び心やグッズの充実具合など、さまざまな角度から徹底比較をしてみた。
① エッジ展望台
「ニューヨークと私」を撮りたいなら

室内からニューヨークの魔天路を眺める展望台が多い中、エッジは「野外ビュー」が売り。そして名前にもある通り、建物から突き出たエッジな造りが特徴となっているため、ニューヨークの景観と人を簡単にカメラにおさめられるのが嬉しいポイント。そしてそんなユニークな展望台の形を生かして、空中散歩を楽しめるスケルトンのスポットも備わっているので、寝っ転がったり座ったりしながら、まるで宙に浮いているかのような写真を撮ることもできる。

ちなみに、同展望台は2021年にオープンしたばかりなので、5つの中では2番目に新しい。なので、エントランスからトップに着くまでのプロジェクションマッピングや高品質の音響システムを駆使した仕掛けたっぷりの空間もお楽しみに。2023年に公開されたネットフリックスのショー「マンハッタンの不動産王」のロケ地にもなっているので、「今感」を堪能するならココだ。
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種類はそこまで多くはないものの、ホログラムのバッグやまるっとしたフォルムのマグは、いずれも今どき感のあるデザインに。


② エンパイア・ステート・ビルディング
クラシックの最高峰を体感

1931年オープン、ニューヨークで最も古い展望台エンパイア・ステート。景色と合わせて、クラシックなニューヨークの雰囲気、歴史も体感できるのがこの場所。アールデコ調のデザインで彩られたビル内には、建築についてのミュージアムが充実しており、そのクオリティは5つの展望台の中でトップレベル。ミュージアム目的でも十分満足できるくらい。

ビューは中から赤い窓のふちを入れて、映画のワンシーンのように楽しむもよし、外に出てクライスタービルを特等席から臨むもよし。エレベーターマンいわく、「他の展望台はショッピングモールのように近代化してしまった、クラッシクを求めるならエンパイアだよ」とのこと。

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カラフルなスウェットはおさえておきたいところだが、注目ポイントは「キングコング」。映画の舞台にもなったことから、ギフトショップには同キャラクターモチーフのグッズがあちらこちらに。


③ ワン・ワールド
自由の女神を見られる唯一の展望台

ダウンタウンで唯一、自由の女神が眺められる展望台が「ワン・ワールド」。港が近く、隣のニュージャージー州も見られるロケーションにあり、「海」を堪能できるのが醍醐味。そしてそんな海の先にそびえ立つ自由の女神は、クルーズで下から眺めるのも良いが、上からのビューも言わずもがな圧巻で、日の入り時間に訪れると幻想的な景色を目にすることができる。

他の展望台と比べると、フロアの規模や展示コーナーの大きさでは劣るが、仕掛けがない分景色を堪能するにはもってこいの場所。シンプル・イズ・ザ・ベストを求める人、「海のニューヨーク」を体感したい人にとってはぴったりの展望台だろう。
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展望台フロアに併設されているギフトショップ。他の展望台では手に入らない「MTAモチーフ」のTシャツやニット帽が手に入る。


④ サミット・ワン・ヴァンダービルト
絶景のエンタメ最前線スポット

グランド・セントラル駅からすぐ近くの同展望台は、2021年にオープンしたばかりで、これら5つの中では最も新しい。ハイレベルのインタラクティブアートをと融合した展望ルームは、日本の「チーム◯ボ」を彷彿とさせる、どこを切り取っても映えるし、夢心地にさせてくれるだろう。

ちなみに映えポイントとしては、「フォトスポット」の最新設備を兼ね揃えていること。ほか4つの展望台でも記念撮影サービスはあるのだが、残念ながら全て合成(壁の前に立ってハイチーズ、後で好きな壁紙を選ぶといったもの)なのだが、同展望台ではニューヨークの魔天路をバックに、ガラス張りになったフォトスポットがある。

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派手なデザインのグッズは見受けられないが、ちゃっかり「サミット・コーデ」を楽しめる、ロゴ入りのダウンジャケットにスウェット、ニット帽やトートバッグも揃っている。


⑤トップ・オブ・ザ・ロック
写真が撮れるアトラクション付き

主要展望台の中で2番目に古いトップ・オブ・ザ・ロックは、1933年にロックフェラーセンターの開業とともにオープン。同展望台の魅力はなんといっても、「エンパイアを臨む最高のロケーション」とロックフェラーセンターの一部であることから、ニューヨークの深い歴史触れられる点。

そのひとつとして、1932年に撮影された有名な写真「Lunch atop a Skyscraper(摩天楼の頂上でランチ)」を再現する珍しいアトラクション(有料)が展望台に備え付けられており、ニューヨークのスカイラインをバックに鉄骨に座ったユニークな写真撮影を行うことができる。
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ギフトショップを見渡しても、やはり目につくのは「Lunch atop a Skyscraper」の豊富なグッズ。Tシャツやキャップはもちろん、チョコレートやオーナメント、マグネットなどの小物もスタンバイ。


◆
そして、今回「展望台巡り」に役立ったのが、ニューヨークの観光スポットの入場券をまるっと一挙に購入〜予約ができる「ビッグアップルパス」。上記のスポット以外にも、自由の女神のフェリーに各種美術館、2階建ての観光バス「ビッグバス」にサンセットクルーズなど、ニューヨークの約40の観光スポットが対象となっている。
パスの種類は訪れたいスポットの数(2カ所〜10カ所)から選べるようになっており、種類を選択したあとは行きたい観光地をピック、最後はそれぞれのスポットを訪れる時間を観光スケジュールに合わせて、選んで行くだけ。そしてこのパスはなんといってもコスパの良さが魅力。
チケットを各展望台のサイトで買うと、1番安い時期で211ドル(入場料が時期によって異なる展望台もあり)だったが、同パスだと163ドルなので約50ドルもお得になった。気になるスポットがすでにある場合はもちろん、展望台めぐりをするもよし、ニューヨーク観光をする際はぜひチェックしてみて。
取材・文・写真/ナガタミユ
ニューヨーク・ビッグアップルパス
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