2025年5月29日 NEWS DAILY CONTENTS

感染力の強いコロナ変異種、NYでも この夏、感染拡大に注意

中国やアジアの一部で感染が拡大している、コロナ変異種NB.1.8.1。ニューヨーク市内を含むアメリカ各地でも確認され、専門家は注意するよう警告している。NBC Todayが28日、伝えた。

花粉症と思っていたら新型コロナに感染していたという例もある。「あやしい」と感じたら、
自宅用のテストキットで検査しよう。テストキットの詳細はFDAのリンクを参照。
写真はイメージ(photo: pixabay / OrnaW)

アメリカ国内でのコロナ感染拡大は通常、冬と夏の2回起こる。夏は、ウイルスが変異しやすく、集団免疫力が弱まる6月から8月にかけて。クーラーの効いた涼しい屋内で密室状態になることが多いのも感染拡大の原因の一つだ。昨年も変異種「FLiRT」が晩夏に流行。今年も例外ではないと専門家はみている。

コロナウイルスは進化を続けている。最近確認されたNB.1.8.1は感染力が強い。既にニューヨーク市内やカリフォルニア、オハイオ、ロードアイランド、バージニア州で確認されている。ただし、感染推移を監視している世界保健機構(WHO)は「他の変異種よりも重篤な症状を引き起こすとのデータはない」としている。テュレーン大学医学部のマイケル・ヘイジャー准教授は「それでも、注意は必要」と指摘する

症状は他のコロナと同じ。せき、喉の痛み、鼻水・鼻づまり、倦怠感、発熱・悪寒、頭痛・体の痛み、息切れ、下痢、味覚や嗅覚の障害など。米疾病管理予防センター(CDC)でも65歳以上の高齢者、乳幼児、基礎疾患のある人は重篤化しやすいとしている。ヘイジャー氏は「感染するごとに、後遺症(ロングコロナ)のリスクは高まる」としてワクチン接種を推奨している。一方、ケネディ厚生長官は27日、健康な子どもや妊婦に対するワクチン接種の推奨を止めると発表した。高齢者や基礎疾患のある人に絞る方針だ。

ワクチン接種に関しては主治医に相談すること。症状が出たらテストする、感染者との接触を避ける、人混みや屋内ではN95などの微粒子対応マスクを着用する、三密(密閉・密集・密接)を避けるなど自衛策もお忘れなく。

                       
合わせて読みたい記事
RELATED POST