韓国からの留学生、コ・ヨンスさん(20)が4日、米移民関税取締局(ICE)の拘束施設から解放された。7月31日からマンハッタンでビザに関する審理を受けた後、突然ICEに身柄を拘束されていたが、支援活動が功奏した。ABCニュース7が同日、報じた。

@AlexAlmanzaWTHRからスクリーンショット=2025年8月4日)
ヨンスさんは、母親で聖公会司祭のキム・ギリ神父と共に2021年3月、宗教関係者の同伴家族ビザ(R-2)で来米。後に学生ビザに変更した。ウェストチェスター郡スカースデール高校を卒業し、現在はパーデュー大学で学んでいる。弁護士によるとビザの期限は25年12月。7月31日は、移民裁判所での定例審理のはずだった。にもかかわらず「突然、拘束された」とエイミー・ポーリン州議会議員(ウエストチェスター郡選出、民主)は憤る。ICEは3日「期限を超えて滞在した」と主張している。
教会関係者、在米韓国人コミュニティー、移民支援団体などが即座に立ち上がった。8月1日にはマンハッタンの連邦政府ビルでヨンスさん釈放を求めて集会を実施。祈りを捧げ、聖歌を合唱した後、市内をデモ行進した。友人はメディアやSNS投稿を通じ、「ホームレス支援活動を行なった」など、ヨンスさんのアメリカへの貢献を強調。スカースデール高校の校長も人格やコミュニティーへの貢献を文書にして提出したという。
ポーリン氏や地元が同じマイク・ローラー州下院議員(第17選挙区、共和)も早くから関与し、ヨンスさんの釈放を連邦政府に要求。家族の求めで韓国外務省も関与したという。その間ヨンスさんはICEのルイジアナ施設に移送されていたが、ギリ神父とは常に連絡が取れていた模様。4日、マンハッタンで母親と再会できたヨンスさんは「信仰があるから、最初から釈放されると信じていた。家族も支援してくれた皆さんも、安全であるよう願っている」と感謝の言葉を述べた。
編集部のつぶやき
同ニュースは韓国人コミュニティーに起きた出来事だが、もしも日本人コミュニティーに何かあった場合はどうなるのだろうか? 日々の対策やもしものときの行動 を知っておく必要はある。後日、日本人のための情報を掲載予定。
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