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処方箋薬の過剰投与や不法取引を防ぐことを目的とした「過剰投与追跡のためのインターネットシステム法(I-STOP法)」の新条項がこのほど、ニューヨーク州で施行された。この条項では、医師がモルヒネなどの鎮痛剤を含む麻薬処方箋を交付する際に、各患者がこれまでに処方された薬の履歴を確認することを義務づけている。
ニューヨーク州では2012年、同法の成立を受け、州内で公布されるすべての麻薬処方箋を記録するデータベースが作成された。医師は新たな処方箋を交付する度にこのデータベースを参照し、過剰な投与が行われていないことを確認することとなる。
同州のエリック・シュナイダーマン司法長官はこれについて、「従来は、患者が複数の医師から複数の処方箋を同時に得ることが可能だったため、過剰投与に関する問題が深刻化していた」と説明した上で、「I-STOP法の成立により、麻薬性鎮痛剤の不法取引はすでに減少傾向にある。ニューヨーク州は全国に先駆けて、過剰投与による危険から州民を守っている」と同法の有用性を強調した。
処方箋データベースは、薬品の組み合わせが安全なものであることを確認する目的としても用いられるという。
また同法では、有効期限切れの薬品や、余った薬品を合法的に処分するためのプログラムも導入している。
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