2013年10月30日 NEWS

使えるアプリはどれ? MTA、入賞者を発表

 ニューヨーク州都市交通局(MTA)と通信大手のAT&Tはこのほど、便利で使えるスマートフォン用アプリケーションを発掘するコンテスト「2013アプ・クエスト(App Quest)」の優勝者を発表した。
 世界中のアプリ開発業者から集まった49のアプリの中から最優秀賞に選ばれたのは、ロンドンを拠点とする開発業者「Citymapper(シティマッパー)」。利用者はこのシティマッパーを使えば、市内の地下鉄やバスの運行状況がリアルタイムで把握することができるほか、バイク・シェアリングプログラムの状況、さらに各地の天気や乗り換えなどを含めた交通手段をトータルに知ることができる。
 シティマッパーのCEOであるアズマット・ユサフ氏は、ロングアイランド鉄道(LIRR)を含む他の鉄道各線の情報も、順次加えていくと話している。
 MTAでは当初、指定した業者にのみアプリの開発を依頼していたが、2010年から運行スケジュールや利用者数などの内部情報を一般に開示する方針に変更し、アプリの開発が誰でもできるような環境を整えてきた。
 昨年行われた第1回大会の最優秀賞に選ばれたアプリ「エンバーク(Embark)」は、米電子機器大手アップルが買い取っている。
 毎日850万人が利用するMTAの交通網はシステムが古く複雑なため、最新情報を提供するシティマッパーで通勤がより便利になると期待されている。

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