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ニュージャージー州の警察当局は、スーパーボウルの開催を目前に控え、性的搾取を目的とした人身売買の阻止に向けた取り組みを強化している。
性的人身売買は斡旋業者や人身売買業者が売春行為を仲介する犯罪で、大規模なスポーツイベントの開催期間中は急増することが分かっている。
特に今回の開催地であるニュージャージー州は高速道路が整備されているほか、大都市ニューヨークにも近く、人種も多様であるため、期間中は人身売買業者らが多く集まることが予想されている。
ニュージャージー州は通常時にも強制売春や人身売買行為の被害報告が多く、州当局はこれまでにも法整備を含め、撲滅に向けた対策を取ってきた。スーパーボウルの開催決定後はこれに加え、警察職員、ホテルや飲食店の従業員などを対象に、強制売春を見分けるためのトレーニングを行うなど、取り組みをさらに強化している。
性的人身売買の元業者で現在は撲滅活動を行っているダニエル・ダグラス氏は、「スーパーボウルは人身売買が発生する巨大な舞台。買春だけを目的に開催地を訪れる人もいる」と語る。
専門家によれば、恋愛関係を装って近づいてきた業者に地元の女性が騙されるケースや、家族を引き合いに脅迫を受けて売春行為を強要される場合が多く、家出人や低所得者などの弱者が被害に遭いやすいという。
州当局は一般の州民に対しても、自らの意に反して行動していたり、何かに怯えている様子がある女性、さらに身体的暴力を受けた痕跡がある女性を見掛けた場合には、人身売買の可能性を疑い、注意を払うように呼び掛けている。
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