2014年3月1日 NEWS

NJ州で大容量弾倉禁止法案 大量殺人の防止が目的

 ニュージャージー州議会の民主党議員は、一般市民が所有する銃の弾倉に装填できる弾丸を10発までとする、大容量弾倉禁止法案を提出した。
 同州議会上院は昨年春、銃規制を強化する複数の法案を可決し、大量殺人を防ぐために、一般市民が所有する銃の弾倉に装着できる弾丸を15発までと規定した。
 当初の計画では、15発から今後さらに10発に削減する内容が含まれていたが、民主党員で州上院議長のスティーブン・スウィーニー氏が、銃犯罪防止には15発までに限定するだけで十分効果があるとし、さらなる規制強化を拒否していた。
 今週初めに行われた記者会見でも同氏は、弾丸数を10発に減少させる意向はないと明言していたが、2012年にコネチカット州サンディフック小学校で起きた銃乱射事件の被害者となった2人の児童の保護者と対面し、考えが変わったようだ。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナルによると、同州のクリス・クリスティー知事はこれまでに数々の銃規制法案に拒否権を行使してきた。だが、同州の共和党員は、全米の共和党員と異なり銃規制を支持する傾向にあるため、16年の大統領選への野望を持つ同知事としては、銃規制強化について考慮する必要性が出てきた。
 同州には、同法案が禁止する大容量弾倉の銃を所有する住民が数千人いると推定されている。

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