セクシーな仮装に批判の声　ハロウィンの女児用コスチュームが問題に

　近年セクシーさを全面に出す女児用のハロウィンコスチュームが増えており、論議の的となっている。
　女性用のコスチュームは、70年代にグリニッジビレッジ・ハロウィンパレードに影響を受けた女性たちが肌を露出するようになって以来、セクシーさが求められるようになり、21世紀に入ってからはより過激な衣装が現れ始めた。
　だんだんこの現象が女児用のコスチュームにも浸透し始め、最近ではミニドレスとハイヒールブーツがセットになった「キューティー警官」の衣装やバニーガールを彷彿させるヒョウ柄ミニドレスが、６〜７歳用、または幼児用として出回っている。
　これらの挑発的なコスチュームに批判の目を向ける親は少なくない。元中学校教師で３歳の娘をもつクリストファー・パースリーさんは「10年前中学生がセクシーコスチュームを着るようになった時、まだ早すぎると思ったのに今や３歳児が同じ衣装を着ていて不愉快だ」と話す。同じく子どもをもつピーター・アルメニアさんも「幼児用のセクシーなコスチュームは違法にするべきだ」と述べている。
　女性問題の専門家であるジーン・キルボーン氏は「女性の固定観念を植え付けられて育った女の子は鬱や摂食障害、自尊心の低下を経験する傾向にあり、こういったコスチュームは女性が男性の所有物であるという観点を促進するもの」と話している。