2025年9月3日 NEWS DAILY CONTENTS EVENTS

NYの観光名所「セントパトリック大聖堂」に新アート誕生、買い物ついでに立ち寄れる注目スポット

ニューヨークの観光スポットにもなっている、五番街のセントパトリック大聖堂の大壁画が公開される。

セントパトリック大聖堂(photo: Dana Andreea Gheorghe / Unsplash)

カーディナル・ティモシー・ドーラン大司教は、セント・パトリック大聖堂の玄関ホールに設置される高さ約7.5メートルの大壁画「What’s So Funny About Peace, Love and Understanding」を発表した。壁画は空間をぐるりと囲むように描かれ、公開は9月21日のミサで正式に行われる予定だ。

この新作を手がけたのはブルックリンを拠点に活動するアーティスト、アダム・ツィヴァノヴィッチ。画面には聖人や天使が空に舞う一方、アイルランドからの移民上陸の場面や、現代に至る多様な移民コミュニティーの姿が重層的に描き込まれている。

登場人物には、移民の守護聖人フランチェスカ・カブリーニ、カトリック労働運動家のドロシー・デイ、初代ニューヨーク大司教のジョン・ヒューズ、さらにニューヨーク州知事で大統領候補にもなったアル・スミスが含まれる。加えて、聖堂地下に眠るハイチ出身の慈善家ピエール・トゥーサンや、最初のネイティブアメリカン聖人カテリ・テカクィタの姿も描かれている。

ツィヴァノヴィッチは「この作品は時間を平坦化する。全てが同時に存在する天上的な領域を描いた」と語る。つまり、聖人、移民、消防士や警察官といった市民のヒーロー、そして現代のニューヨーカーまでもが肩を並べて共存する世界を表現しているのである。

観光や買い物など、五番街散策のついでに圧巻の壁画をぜひ目にしてみたい。

St. Patrick’s Cathedralの壁画

公開日
9/21(日)ミサで奉献式を実施
場所
St. Patrick’s Cathedral
(460 Madison Ave.)

                       
合わせて読みたい記事
RELATED POST