大塚 洋一（Gulliver USA）　車の豆知識　第37回「クルマのボディのお手入れ」編

　今回はクルマの内部のメンテナンスではなく、外側（外装）のメンテナンスについてのお話です。ニューヨークは日本より涼しいと言っても、暑い日が続いていますね。紫外線によるお肌のダメージが気になるところですが、皆さんのクルマは紫外線のダメージを受けていませんか？
　クルマも人間のように日差しの影響を受けるの？と、思う方もいるのではないでしょうか。しかし、残念ながら車も鉄板で覆われているとはいえ、日差しの影響を受けてしまいます。外装の塗装やクリアコーティングは人間のように日焼けもしますし、肌荒れも起こします。真夏のジリジリと照りつけるような日差しはなるべく避けてあげるに越したことはありません。駐車する際は直射日光を避けられる屋根付きの場所がベストです。また、表面の汚れと日差しが複合すると、とんでもないダメージになってしまったりします。
　たとえば、鳥のフン。これをかけられてしまっても、「忙しいし、雨が降ったら取れるからとりあえず放置しておこう」と考える場合もあるかと思います。しかし、鳥のフンは強力な酸を含んでいて、放っておくと塗装のはがれやひび割れの原因になってしまうことがあります。そしてこの効果を増強させるのが直射日光です。
　発見した場合にはご家庭用のウェットティッシュあるいは車用のワックスシート（こちらの方が好ましい）を使用します。最初にウェットティッシュを汚れた箇所に被せ、汚れをふやけさせます。それからやさしく拭き取るのがより良い対処法です。なお、長時間放置してカチカチになった鳥のフンには、ウェットティッシュでゴシゴシするのではなく汚れた箇所にタオルを置き、80度前後のお湯を掛けしばらく置いておくと、汚れがふやけて落としやすくなります。
　また、虫の死骸なども鳥のフンほど強力ではないにしろ同様です。ただし、乾いてしまった虫の体液は鳥のフンよりも落としにくいので、市販のBUG REMOVERというスプレーまたはクリームをかけて、柔らかい布で軽く拭いてあげると簡単に落とすことができます。
　クルマの日焼けや塗装のダメージは、クルマの見た目イメージを下げてしまうばかりか、ひどい場合には買取価格にも影響してきますので、できるだけ気を遣ってあげてくださいね。

プロフィール
大塚 洋一
2004年に（株）ガリバーインターナショナル入社。対企業向けのコンサルティング営業部スーパーバイザーを経て、06年に直営店舗事業部へ転属。日米で店長を経験し、15年2月より米国代表に（NY店店長兼務）。豊富な知識と丁寧な接客に定評あり。緊急時や時間外も対応で心強い。
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