マンハッタンのビルの間を、大きなキャラクターがゆっくり進む。メイシーズの感謝祭パレードでおなじみの光景だが、昔のバルーンを見ると、その姿は今とはずいぶん違う。2026年に100回目を迎えるパレードを、メイシーズのアーカイブ写真とともに振り返る。

最初は本物の動物も参加
メイシーズの公式資料によると、パレードが始まったのは1924年。当初は「クリスマス・パレード」と呼ばれ、従業員の楽隊やピエロ、飾り付けたフロート(山車)に加え、セントラルパーク動物園の動物たちも登場した。巨大バルーンが街を進む現在とは、異なる光景だった。

バルーンの登場は1927年
パレードの代名詞となるバルーンが加わったのは1927年。メイシーズによると、初のキャラクターバルーンは、アニメで人気を集めていた「フィリックス・ザ・キャット」だった。

ただし、最初から空に浮かんでいたわけではない。空気を入れたバルーンを、参加者が棒で支えて運んでいた。翌1928年にヘリウムが使われるようになり、大きなキャラクターが宙に浮かぶ光景が生まれた。

空に放し、見つけた人に謝礼も
初期には、パレードの終了後にバルーンを空へ放すこともあった。見つけて返した人には謝礼を用意していたという。

今では想像しにくい試みだが、1932年には飛行機とバルーンが絡む事故が起き、この慣行は終わった。古い写真には、造形の面白さだけでなく、手探りで催しを育てていた時代も映っている。
バルーンの向こうに、昔のニューヨーク
写真の見どころは、バルーンだけではない。通りを走る自動車や路面電車、建物の看板、帽子をかぶって沿道に集まる人々。当時のニューヨークの様子も、パレードの背景に写っている。

次回は、懐かしいキャラクターたちが登場。バルーンやフロートの写真を通して、思い出のパレードを振り返る。
写真提供:メイシーズ(Macy’s)














