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【12日付英ガーディアン】ニューヨーク市とニュージャージー州の下水汚泥がアラバマ州に廃棄され、問題になっている。
昨年から、汚泥の一部が列車やトラックを使って同州バーミングハム市に運ばれ、廃棄されるようになった。埋め立てられるのは貧困層の住民が多く住む地域。住民からは「気温が上がると悪臭を放つだけでなく、ハエが群がる」などの苦情が殺到している。河川にヘドロが流れ込んだとの報告もあり、水生生物や人体にも影響が及ぶ恐れがある。汚泥の埋立地に近いウエストジェファーソンのチャールズ・ニックス市長は「動物が死んで腐敗したような臭いがする。ごみは出た場所で処理されるべきだ」と話した。
ニューヨーク市は毎日約1200トンの下水汚泥を排出。1988年に米環境保護庁が汚泥を海に廃棄することを禁止して以来、汚泥の埋め立て場所は絶えず問題となってきた。昨年、バーミングハム市の廃棄業者が住民の反対を押し切って下水汚泥を受け入れる許可を取得。ニューヨーク市広報官によると、市の汚泥の約7%がアラバマ州に運ばれているという。同州環境管理局は今後の埋め立てについて、「徹底的な分析」を行って決定するとしている。

Shandi-lee Cox
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