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ニューヨーク州保健局が運営する禁煙電話相談(NYクイットライン)は、電子たばこの使用者が禁煙したいと考えて問い合わせても、対応が追いついていないようだ。ウォール・ストリート・ジャーナルが18日、報じた。
電話相談では、教育プログラムやカウンセリングの他、ニコチンガムやパッチ、薬用キャンディを無料で提供し、ニコチンへの依存を減らしていく代替療法を実施している。一方で、電子たばこの使用者からの相談があった場合は、喫煙やニコチン依存の害についての啓蒙はしても、無料のニコチン代替療法は提供していない。何十年にもわたる研究で効果が実証された禁煙方法が存在するたばことは異なり、市場に出回ってからの年数が浅く、十分な研究が行われていない電子たばこをやめる方法はないからだ。
電子たばこの吸引に起因する死亡や肺疾患の急増に伴い、州が運営する電子たばこ依存症救済プログラムの実施が全米レベルで求められているが、実現には至っていない。同紙は、州によって資金の規模や医療機関の見解が違い、治療手順やサービスの内容が異なることが壁になっていると指摘した。電話相談の担当者によると、妊婦の禁煙プログラムのような独立した形態の電子たばこ専門のプログラムの開設を、州保健局と検討しているという。
電子たばこ販売禁止 緊急規制を発令
ニューヨーク州保健局は17日、風味付き電子たばことニコチン電子液体の販売を一時的に禁止する緊急規制を決定、発令した。風味付き電子たばこの販売を禁止するのはミシガン州に次いで全米で2番目。
米疾病予防管理センター(CDC)が19日発表した最新のデータによると、38の州で電子たばこに関連した肺疾患が530件発生している。

NYクイットラインの公式ホームページより
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