2020年3月18日 NEWS

年間6万件の苦情に対応 奮闘する地下鉄駅マネージャー

  ニューヨーク州都市交通局(MTA)に勤務するマイケル・ブラウンさん(44)は、ブルックリン区にある地下鉄F線の23の駅を統括するグループマネージャーだ。ニューヨークタイムズは17日、これらの駅を円滑に運営するために日々奮闘するブラウンさんの姿を紹介した。
 MTAでは、22人のグループマネージャーが市内の地下鉄駅に勤務。苦情や故障など、年間で約6万2000件の問題を処理している。ブラウンさんが管理する23の駅では毎日、「天井から水漏れしている、電球が切れている、エレベーターが動かない、酔っぱらいが暴れている」など、設備面や治安面での苦情が絶えない。ブラウンさんはそのたびに具体的な内容を記録して対応に当たっている。先日は、ジェイ・ストリート・メトロテック駅内の男性用トイレの便器に「新聞が詰まっている」と、また女性用トイレも「ドアが壊れて閉められない」と苦情が寄せられた。修理が必要と判断したブラウンさんは即座に2つのトイレを閉鎖に。階段の手すりの緩みなど「利用者の安全に関する問題が最優先」で、それらの案件は最長で24時間以内に解決するという。
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け最近は、駅構内の除菌活動を強化。改札の回転バーやプラットホームのベンチ、電子広告のタッチパネルの他、利用者が触る全ての物の表面を1日最低2回は徹底的に消毒するという。

写真はイメージ

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