ユニオンスクエアに「環境時計」　地球環境崩壊までのカウントダウン開始

　マンハッタン区ユニオンスクエアのワン・ユニオンスクエア・サウス・ビル10階の北面にあるデジタル時計が19日、「地球にはデッドラインがある」とのメッセージと共に、地球環境崩壊までのカウントダウンを開始した。ニューヨークタイムズが21日、報じた。

　長さ62フィート（約18メートル）、幅15フィート（約4.5メートル）のこの時計は、「メトロノーム」という名の公共アートの一部。アンドリュー・ギンツェルさんとクリスティン・ジョンソンさんが1999年に設置した。破壊された熱帯雨林の面積など、ユニークな数字を刻むことで知られている。これを今回、「環境時計」にしたのはアーティスト、ガン・ゴーランさんとアンドリュー・ボイドさんのアイディアだ。「地球は我々が保護していかなければならないということをビルの上から訴えたかった」とゴーランさんは説明している。

　国連機関、気候変動に関する政府間パネル（IPCC）は2018年、産業革命前に比べて地球の温度が1.5度上昇すると多くのエコサイクルに支障をきたし、54兆ドルの被害が発生すると警告した。それが環境時計のデッドライン。残り時間は、７年102日12時間6分8秒というわけだ。

　カウントダウンは29日、環境ウィークの最終日まで続く。クライメイト・クロック・ワールドというホームページも開設されている。

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