銃乱射事件受け異例の決断 映画第1週興行成績発表せず

 70人以上の死傷者を出したコロラド州オーロラの映画館で発生した銃乱射事件を受け、全米の主な映画館は22日、バットマンシリーズの最新作「ダークナイト・ライジング」を含む同週末の映画興行収入を発表しないことで合意。事件の被害者を察しての異例の決断となった。

 しかし同日、最新情報を売りとする娯楽サイトDeadline.comは、先週上位10位の最新映画興行収入を発表。それによると、同作は期待されていた1億7000万ドルには及ばなかったが、1億6100万ドルで1位だったことが明らかになった。

 映画の興行収入を分析する専門家らは、この事件でショックを受けた映画ファンが先週末、安全上の問題を危惧し、映画館から遠のいた可能性を指摘する。

 公開第1週目として同作は「アベンジャーズ」の2億700万ドル、「ハリーポッターと死の秘宝:パート2」の1億6900万ドルに次ぐ歴代3位の高興行収入となった。