公立学校での制服導入案再び 生徒からは不満の声も

ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長は9日に出演したラジオ番組で、市内の公立学校において制服着用の義務化を検討している意向を表明した。同氏はニューヨーク市長選の活動中だった2001年、公約に掲げられた学校改革の一環として同様の規制案を提起していたが、市長就任後には導入を断念し、校則の判断は各学校に委ねることを決定した。

 ある生徒の親は、「子どもの洋服代がかからないうえ、服装について毎朝とやかく言う必要がなくなる」と制服制度を支持している。

 しかし、大部分の生徒は制服制度に反発しているようで、ある生徒は「服装くらい自分で選びたい。制服を買うとしたらかえってお金がかかる」と話す。また、高校生からは「市長は飲食から喫煙、ましてや服装の自由まで制限しようとしている」と不満を露にした。