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世界第3位の生産量を誇る米ビール製造大手のアンハイザー・ブッシュの主力商品バドワイザーやミケロブを含む10種類のビールが水で希釈されているとして、全米各地の消費者が同社に対し訴訟を起こしている。米総合情報サービス大手ブルームバーグが26日、報じた。
訴訟はペンシルべニア州やカリフォルニア州、その他複数の州で行なわれている。消費者らは、各ビールのアルコール度数がボトルのラベルに記載されている6%よりも低く、虚偽表記であると訴えている。
弁護士代表であるジョシュ・ボクサー氏によると、同情報は全米各地の同社ビール醸造所に勤務していた元従業員から得たもので、「彼らの話では、大幅な経費削減策として、訴訟の対象となっている製品全てが水で薄められている」とコメントした。
親会社であるベルギーのアンハイザー・ブッシュ・インベブは、訴訟内容は事実無根としている。また、アンハイザー・ブッシュの醸造と供給部門副社長のペーター・クレーマー氏は声明で、「我々の製品のラベルは完全に表示法に準拠している」と明言。さらに「最高基準のビール製造に則っているからこそ、全世界で多くのベストセラー製品を生み出している」と強調した。
訟状によると、「同社は2008年にベルギーの飲料大手インベブとの合併後に、経費削減を目的にビールを水で薄める不正行為を加速させた」としている。
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