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©Julie Lemberger
能・狂言といった古典芸能のみならず、現代 演劇、映画、テレビドラマと縦横無尽にその才能を発揮し続けている狂言師、野村萬斎さんの構成・演出、主演による「マクベス」が23日、24日にマンハッタン区のジャパン・ソサエティーで上演された。これは同所の今春のプログラムの目玉「野村萬斎シリーズ」の第一弾として行 われたもの。
マクベス役の同氏を含めわずか5人の出演者で進行していく物語、シンプルな舞台セット、登場人物が内に抱える複雑な想いや葛藤を丁寧に描き、心に奥深く入り込んで残る台詞の数々。舞台が進むにつれ、「演じている」ことを忘れさせるマクベスの恐怖、葛藤、狂気を演じ切り、実力と底力を見せつけた。
また台詞の残響音やステージで流される和洋取り混ぜた音楽など、古典芸能の世界に身を置きながらも現代劇で活躍し、その存在を認められている同氏ならではのこだわりと感性が感じられた。
第二弾は28日、29日、野村さんと世界的美術作家である杉本博司さんのコラボレーション・プロジェクトとして、ニューヨークを代表するグッゲンハイム美術館の円形吹き抜け大ロビーに、杉本さんデザインによる舞台が登場。そこで野村さんが、古典「三番叟」を舞う。
詳細は、www.japansociety.orgを参照。
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