NJ州に巨大モール建設へ 遊園地や観覧車も併設

 ニュージャージー州メドウランズに建設が計画されている巨大ショッピングモール「アメリカンドリーム」について、同州のスポーツ・展示施設運営協会(New Jersey Sports and Exposition Authority)は17日、新たな事業計画を承認したことを明らかにした。同施設には、有名ブランドの小売店や高級レストランなど約300の商業施設のほか、ハリウッドをテーマにした遊園地やウオーターパークなどの娯楽施設が併設される予定だという。

 この建設計画は10年前に開始されたが、資金難を理由に2009年にいったん工事は中断されていた。建設と経営を行うのは、娯楽・小売施設開発の世界大手であるトリプル・ファイブ社。同社の広報担当者は新しいモールについて、「非常にエキサイティングな施設になるだろう」としている。

 併設される娯楽施設には、各種シアターやマンハッタン区を一望できる完全密閉型の観覧車も含まれる予定で、他に類を見ない規模の巨大商業・娯楽施設となる見通しだ。
 一方で、モール利用者の車の数が1日15万台に上ると予想されることから、近隣に本拠となるスタジアムを構える米プロフットボール(NFL)のニューヨーク・ジャイアンツとジェッツは、試合開催日に交通渋滞が発生することを懸念している。両チームは昨年、トリプル・ファイブ社と当局を相手取り訴訟を起こしたが、却下されている。

 また環境保護や交通保全の活動家からは、「トリプル・ファイブ社は電車やバスなどの公共交通サービスを増やすための費用を負担するべきだ」という声も上がっている。