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米国では近年、オンラインでいつでも見たい時にテレビ番組を視聴できる各種インターネットテレビサービスが急速に広まりを見せており、それに伴って地上波テレビなどの加入者数が減少傾向にある。
メディア調査会社ニールセンの調べによれば、衛星テレビやケーブルテレビに加入しない人の数は全米で約500万人に上り、その多くがネットフリックスやアマゾン、フールーなどのオンライン動画配信サービスを利用しているという。
さらに昨年からは、地上波テレビの再配信サービス「アエレオ(Aereo)」が人気を呼んでいる。アエレオのサービスは、加入者が小型アンテナで無線通信経由の電波を受信し、インターネット経由でテレビを視聴できるというもので、ユーザーは携帯電話やパソコンなどでクリックひとつで番組を見ることができる。
同社は現在、ニューヨークおよびボストン周辺の地域でサービスを展開しており、今後はアトランタにも拡大する予定だという。
アエレオは再配信料を地上波放送局に支払っていないため、大手放送局は同社のサービス拡大に警戒心を強めているが、同社のチェット・カノジアCEOは「個人使用の目的であれば消費者は番組データを受信し、録画する権利がある」と説明している。
また、昨夏には複数の大手地上波放送局がアエレオのサービスは著作権違法にあたるとしてサービス停止を求める訴訟を起こしたが、連邦地裁はこの訴えを却下している。
少なくとも当面の間は、視聴者はいつでも見たい時に、好きなデバイスで地上波の番組を楽しむことができそうだ。
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