2013年6月26日 NEWS

NYで高級子ども服が流行中 グッチやD&Gなどが参入

 ニューヨークやロサンゼルスなどの米国の大都市で、グッチやマルニ、ドルチェ&ガッバーナ(D&G)といったデザイナーズブランドが手掛ける「高級子ども服」が流行の兆しを見せている。
 マンハッタン区では2年前、グッチが5番街沿いに子ども服専門店をオープンしたほか、高級デパートのバーグドルフ・グッドマンも子ども服の売り場を拡張するなど、高級ブランド子ども服の需要は富裕層を中心に急速に拡大している。
 このような商品は、D&Gの女の子用ワンピースが約500ドル、グッチのリュックサックが約1000ドルなど非常に高額だが、中には季節ごとの子ども服代に1万ドル以上を費やす親もいるという。
 ブランド品を子どもに買い与える理由として消費者が挙げるのは、「子どもは自分自身の反映であり広告塔だから、自分と同じように素敵な服を着せたい」「仕立ての良い服を着ることで、子どもが自信を持てる」など。
 だが一方で専門家からは、子どもに与える悪影響も指摘されている。心理学博士のアラン・ヒルファー氏は、「高級品を持っている子どもと持っていない子がはっきりと分かれるため、階級社会やエリート主義が助長される」と警告する。
 高級子ども服の需要拡大は景気回復の兆候とも見られているが、子どもに与える影響については慎重に考慮する必要がありそうだ。

RELATED POST