2013年8月10日 NEWS

成人扱いで殺人罪に有罪判決 NJ州、未成年者に異例のケース

 昨年10月にニュージャージー州クレイトンで発生したオータム・パスクアルちゃん(当時12歳)殺人事件をめぐり7日、殺人や遺体遺棄などの罪で起訴されたジャスティン・ロビンソン被告(16歳)が罪状を認めた。加害者は未成年者だが、今回の裁判は成人として扱われる異例のものとなった。
 被告は審問に先立つ司法取引で、成人として裁かれることを受け入れた。さらに被告の兄も共犯で殺人罪に問われているが、被告は単独での犯行であったと供述している。
 司法取引により、ロビンソン被告は最低14年間は仮釈放の認められない禁錮17年の刑を科せられる見通し。仮に、少年裁判所で未成年者として裁判を受けた場合、最長20年の禁錮刑となるが、約7年で仮釈放が認められる可能性があった。
 この事件の加害者は未成年であるが、検察は事件の凶悪性を考慮し、成人としての裁判を主張していた。今回検察側は、罪状を計画的殺人より軽い故殺とすることで司法取引を成立させた。
 同被告は殺人と遺体遺棄については概ね認めているが、殺害動機に関しては黙秘している。
 2012年10月20日、愛用の自転車でツーリングを楽しんでいたオータムちゃんは、自転車のパーツを密売していたロビンソン兄弟に遭遇。兄弟に誘われ2人の実家を訪れたが、そこで絞殺されたとされている。

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