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ニューヨーク市警察庁(NYPD)は8月29日、多額の保険金が掛かった夫を殺害するよう“殺し屋”に扮したおとり捜査官に依頼したとして、マンハッタン区在住のエレーナ・アダムス容疑者(58歳)を犯罪教唆容疑で逮捕した。
アダムス容疑者は金銭の問題を巡り、ここ数年は失業中である夫のアービングさんと言い争いが絶えず、保険金目当てに夫を殺害しようと計画。殺し屋に扮したおとり捜査官に夫の殺害を依頼し、報酬として宝石や6万ドル相当の稀少な外国切手を手渡した。
同容疑者の依頼内容は、「夫を日曜日の昼食に連れ出すので、帰宅途中に横断歩道を渡る際に車でひいて欲しい」というものだった。
ルーマニア出身のアダムス容疑者は、数カ月前にブルックリン区在住の同郷の友人を訪ねた際、その友人に夫殺害の手助けを持ち掛けた。だが友人が直ちに警察へ相談したため、今回のおとり捜査につながった。
逮捕されたアダムス容疑者は偶然にも、NYPDのレイ・ケリー長官と同じ住宅ビルの住人であった。
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