2013年9月25日 NEWS

ブロンクスに「リベラ通り」を! 有志による嘆願運動に賛否両論

 今季限りでの引退を発表している米大リーグ(MLB)ニューヨーク・ヤンキースのマリアノ・リベラ選手だが、ブロンクス区の本拠地ヤンキースタジアムに面するリバー通り(River Ave)を、同選手の偉業を称え「リベラ通り(Rivera Ave)」に改名しようという動きが、ヤンキースファンの間で出ている。
 米紙ニューヨークポストの報道によれば、資産運用会社フューチャー・バリュー・アソシエイツCEOのトム・フェラーラ氏はウエブサイト(Change.org)上で、ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーグ市長へ嘆願書を提出するための署名運動を始めた。また同氏のこの件とは別に、今月初めツイッター上には、ヤンキースのホームゲーム最終日に通りを改名するよう呼び掛けるアカウントも登場していた。
 市議会では、通りの改名案については「当人が故人であり、市に対し大きな功績が認められる人物のみ」とする規則があるが、市議会議長のクリスティン・クイン氏は「多くの市民と同僚議員が改名を望んでいることを承知しており、議案が提出されれば喜んで通常通りの審議にかける」と話している。
 一方、これに反対する意見も聞かれ、スポーツラジオ局WFANの司会者ブーマー・ユシアソン氏は「通りの改名で功績を称えるのではなく、地元にリベラ球場を作り、恵まれない子どもたちに野球を楽しんでもらう環境を与えた方が、地域への貢献と言える」と番組中で意見を述べた。
 リベラ選手は1995年のデビュー以来、ヤンキース一筋で活躍。「メジャーリーガー最高のクローザー」としてファンに親しまれている。

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