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安全上の問題で営業停止処分となっていた中華系格安バス業者2社が、この秋にも運行を再開する見通しであると、米紙ボストン・グローブが伝えている。
この2社はファン・ワーとラッキー・スターで、ボストン—ニューヨーク間など中距離を結ぶ。運輸安全管理局から安全基準を満たしていないとして、ことしに入り営業停止措置を受けていたが、安全管理業務を改善し、この度、営業再開の目処がたったようだ。
同紙によると2社は事業再開に向け、安全管理業務に従事する責任者を新たに雇い、運転手、配車係および整備工員に安全教育を行ったと伝えている。
またラッキー・スター社は運行再開に伴い、ボストン—ニューヨーク間の片道料金を平日25ドル、週末30ドルに値上げする方向で検討中のようだ。営業停止以前の片道15ドルに比べると幅な値上げと言えるが、安全管理を徹底するためのコストとして、利用者にも受け入れられるものとみられる。
度重なる重大事故を受け、昨年からボストンおよびニューヨーク市の安全管理局が格安バス会社の安全管理の取り締まりを行い、その結果この2社を含む20社以上が業務停止命令を受けた。多くの格安バス会社が車両の点検整備や修理を怠ったり、点検記録を偽証していた。運転手については運転免許証の所持確認や薬物およびアルコール検査などを行っていなかったことも判明している。
格安バスはニューヨーク市と近隣都市間の移動を破格の料金で提供するため、運行再開を望む声も多い。
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