2013年10月17日 NEWS

公園での禁煙規定に取り下げ命令 愛煙家グループ勝訴

 ニューヨーク州公園および歴史保存局がことし2月、州立公園に屋外禁煙区域を設けた規則に対し州最高裁判所は8日、同規則の制定は公園局の権限を超えているという原告側の申し立てを認め、規則制定には州議会の承認が必要であるとの判決を下した。
 判決は直ちに有効となり、州立公園内の禁煙を示す標識をすべて撤去するよう同局に命じている。
 州立公園内の禁煙規定は、屋内禁煙に関しては州議会で承認されているが、屋外禁煙に関しては上院・下院ともに未だ承認に至っていない。しかし公園局は、公園の利用者を副流煙から守るためとして、屋内に加え屋外にも禁煙指定区域を設け、公園内に標識を設置した。
 これに対し、喫煙者の権利団体NYC CLASHは、州議会で承認されていない規則は無効であるとして、同公園局を提訴していた。
 州内には179の州立公園があり、市内にはイーストリバー・ステートパークやハドソン川沿いのリバーバンク・ステートパークなど7つの公園がある。今回、規則の対象となっていたのは、主にこうした公園内の子ども用遊び場やプールなどの区域。
 ニューヨーク市内では州規則とは別に、公園や海水浴場などを禁煙指定地域とする市条例があるが、今回の訴訟の対象にはなっていない。

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