米国あづまフーズの穴子

 あっさりとした品のある味わいで、夏の味覚として日本人に親しまれている穴子。江戸時代から専門の料理店があったほど、その歴史は長い。今回紹介する米国あづまフーズの穴子は、そんな日本伝統の味を米国で一年中楽しめる一品だ。

素材としての穴子の魅力
調理法で活きる上品な風味

煮穴子の湯葉豆腐包み上げ

 日本人にとってはうなぎと並び、馴染みの深い穴子だが、米国での認知度はまだまだ低い。脂ののったうなぎに比べ、味が淡白だと感じる人も多いようだ。
 しかし、身が繊細で柔らかく、その優しく上品な味わいこそが穴子の魅力。焼き物にすればふっくらとした食感が楽しめ、煮物にすれば味がしみ込み、深い旨味が口いっぱいに広がる。そのさっぱりとした白身はクセがなく、すし、蒲焼、天ぷらなど、定番だからこそ研鑽された、日本独自の調理法で楽しまれてきた。

 米国あづまフーズでは、そんな穴子の風味を生かした「煮穴子」「穴子白焼き」「穴子蒲焼」の3種類を取り扱っている。品良く仕上げた「煮穴子」と「穴子白焼き」は、お好みの味付けにアレンジすることも可能だ。「穴子蒲焼」は特製のタレを使用しており、ふっくらとした食感と穴子特有の風味を存分に味わうことができる。すしのネタはもちろんのこと、熱々のご飯にのせて丼にすれば、思わず頬が落ちる美味である。

味を超えたこだわり
環境と身体に優しい製造法

煮穴子一貫

 いま話題の「Sustainable(持続可能)」をコンセプトに、環境への配慮を徹底していることも、米国あづまフーズならではのこだわりだ。原料には、壺漁で捕獲されたペルー産の天然もののみを使用。穴子用の特製トラップで混獲を防止し、政府の捕獲規制に則って水揚げされたものを使っている。加工は中国やアジアで行うのではなく、米国のスタンダードに沿って同社のカリフォルニア工場で行われるため、品質はお墨付き。活き締めだからこそ味わえる食感と旨味があり、無添加なので身体にも優しい。
 うなぎの絶滅危惧種指定が叫ばれるいま、環境と身体に優しい、真の〝持続可能〟な食材と言えるだろう。

江戸時代からの伝統が生んだ本物のすし文化を世界に広める

穴子白焼き天ぷら丼

 米国の握りやロールのネタとしてはうなぎが定番だが、川魚を使わない江戸前すしの流儀からすれば、海魚である穴子のほうが正統派。江戸前を謳う店であれば、まぐろと並ぶ看板メニューとされ、「ツメ」と呼ばれるタレの調合を代々受け継いでいる店も少なくない。斬新な素材の組み合わせが楽しい創作すしも良いが、古くから守られてきた日本のすしを語るのに、穴子は欠かせない存在だ。

米国あづまフーズの穴子を使ったCafe Zaiyaの各種すし弁当

 そんな日本が誇る「本物のすし文化」を世界に伝える米国あづまフーズの穴子製品。ここニューヨークでは、日本の惣菜を扱うカフェ「Zaiya」の握りやちらしずしで味わうことができる。うなぎと同様に夏の風物詩として知られる穴子だが、もっとも脂がのるのは冬。程良い脂質が濃厚な味わいを出しつつも、魚本来の甘みも楽しめるというこの最高の季節に、穴子の魅力を再発見してみてはいかがだろうか。

■販売
米国あづまフーズ
www.azumafoods.com
問い合わせ:201-372-1112