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ニューヨーク州都市交通局(MTA)はこのほど、有効期限の切れた購入済み乗車券(通称メトロカード)の未使用残高が、2000年〜10年までの10年間で約5億ドルに上っていたことを明らかにした。米紙ニューヨークタイムズが伝えた。
未使用残高の合計は、メトロカードによる収入合計である約40億ドルのごく一部ではあるものの、財政難に苦しむMTAにとっては貴重な収入源と言える。同社広報によれば、未使用残高は運賃収入として計上されるという。
ただし、MTAは昨年3月よりメトロカードを新規で購入するたびにカード代として1ドルを課金する新システムを導入。駅構内のごみを減らし、カード製造にかかるコストを削減することが目的だったが、結果として新たにカードを購入する人が減っていることから、未使用残高の発生は今後減少するものと見込まれている。
なお、残高が残っている期限切れメトロカードは、期限が切れてから2年以内であれば同額分がチャージされた新しいカードと交換することができる。手続きを行うには、MTAメトロカード・カスタマー・クレーム部門に所定の用紙(MTA公式ウェブサイトよりダウンロード可)を提出し、古いカードを送り返す必要がある。
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