ペットにピアス、タトゥー禁止 NY州上下両院で法案可決

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 ニューヨーク州上下両院は18日、犬や猫などのペットに、おしゃれ目的でタトゥーやピアスなどを施すことを禁じる法案を、満場一致で可決した。法制化には、アンドリュー・クオモ知事の署名が必要。同罪に違反し有罪となった場合には、罰金や禁固刑を言い渡される可能性が出てくる。
 州下院議員リンダ・B・ローゼンタール氏が発案者である同法案は、ペンシルべニア州スイートバレー在住のトリマーの男が3匹の猫の耳や首、背中、尻尾などにピアスを施し、「ゴシック・キッテンズ(Gothic Kittens)」としてインターネットのオークションサイト「イーベイ(eBay)」に出品し、逮捕されたことを受け、2011年に提出された。
 ゴシック・キッテンズについて知った動物擁護団体のPETAが、これは動物虐待行為であるとして警察に通報したことがきっかけで、男の逮捕に繋がった。男は起訴され、6カ月間の自宅軟禁と保護観察の判決を受けた。
 ローゼンタール氏は同事件についての記事を読んだ直後、同法案の提出を決めたという。これは、免許を所持する獣医がペットを識別するためや、医療的処置がなされたことを示すためのタトゥーについては認めているが、動物擁護団体は、タトゥーではなく、できるだけマイクロチップを使用するよう勧めている。