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カジュアル・ファッションブランド「アバクロンビー&フィッチ(A&F社)」は8月28日、来年春までに同社が展開する全米の店舗から、ロゴ入り商品を廃止していくことを発表した。
ブランドのロゴ入りの衣類が流行した当時、全米でトップを競う人気を博した同社の商品も、若者のロゴ離れに伴いかげりを見せていたという。同社が運営するティーン向けブランド「ホリスター」の今年度第2四半期の売上は昨年同期比10%減。一方、A&Fの同期比はわずか1%減だったが、昨年度は売上が10%も減少していた。
両ブランドは今秋、ロゴ入り商品の数を半分に減らし、来年春まで北米マーケットのロゴ入りビジネスから撤退する予定だという。
同社はことし初め、ホリスターブランドを活性化し、H&Mやフォエバー21のようなファスト・ファッションへと方向転換することを発表した。また、ホリスターブランドをマネージメントできる新たな社長を探しているという。
一方、A&Fはことし中に店舗数を半分に削減する予定。現在、ホリスターの店舗は全米に600店舗でA&Fはその半数しかない。
各アナリストによると、同社の株価は過去1年で22%上昇しており、費用の削減とファッション性を取り入れることで返り咲きも夢ではないと楽観的な見方を示している。
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