ロレアル、ブルックリン発祥コスメ買収 売上上昇ブランド、世界発信も視野に

 大手化粧品会社のロレアルUSAが27日、ブルックリンを本拠地にヘア、ボディ、スキンケア商品を20年に渡り展開してきた無添加化粧品のキャロルズ・ドーター社を買収すると発表した。
 1993年に手作りの香水を発売して以来、ヒット商品となったミモサ・ヘア・ハニーなどを発案した創業者のリサ・プライス氏は「新たな第一歩の始まり」と買収について話した。
 今でこそキャロルズ・ドーターのクライアントには、テレビ司会者のオプラ・ウィンフリーや女優のハル・ベリーをはじめとした著名人が名を連ねるが、過去には経営破綻も経験している。しかし、それらを乗り越え、過去12ヶ月間には27万ドルを超える利益を記録した。
 買収後もプライス氏がキャロルズ・ドーターの製品を担当する予定。しかしこれからは大手企業のネットワークとサポートを得られるため、今まで不可能だったことにも挑戦できるとプライス氏は話した。
 今回の買収を受けてロレアルのCEO、フレデリック・ロゼ氏は「これからは今まで以上に多様な客層のニーズに応えられる」と述べている。