2015年3月5日 NEWS

NYのネズミがペスト媒介か パニックを起こさないよう注意喚起

 ニューヨークにいるネズミに寄生するノミが伝染病ペストを媒介している恐れがあると、コーネル大学とコロンビア大学の研究チームが発表し3日、市の各ローカルメディアが伝えた。
 ペストが全米で伝染の拡大を見せていることは事実だが、ニューヨーカーたちがむやみやたらに心配し、パニックを起こすことなどないよう注意喚起している。
 今のところ、アメリカ南西部のリスやプレーリードッグへの感染が発見されているだけで、ヒトへの感染やニューヨークでの感染事例は見つかっていないという。ネズミの繁殖を防ぐことが第一の防止策であることから、市は対策に乗り出す予定だ。
 ペストが大流行したのは14世紀のヨーロッパのものが有名。1346年頃では、致死率が非常に高く、この時の感染拡大によりヨーロッパ全人口のおよそ30%が命を落としたといわれ、感染すると皮膚が黒く変色することから黒死病と恐れられた。

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