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エボラ出血熱に感染している恐れがあるとして隔離勧告が出されていた期間に外出し、世間を騒がせたナンシー・スナイダーマン博士(62)がNBCの医療編集長のポストから退くと12日、発表した。
スナイダーマン博士は、西アフリカでウイルスに感染したカメラマンとエボラ出血熱の取材を行っていたため、帰国後、米国政府の要請に沿うかたちで自ら21日間の自宅隔離に入ることを約束した。しかし、3日も経たないうちに近所のレストランにテイクアウトを取りに行く姿が目撃され、米国内に感染の恐怖が広がった。スナイダーマン博士は「世間に不安感を募らせ、迷惑をかけたことを謝罪する」と後日語ったが、人気は地に落ち、NBC内でもイメージが暴落したとの見方が広がっていた。
これを受けてスナイダーマン博士は、NBCの医療編集長を辞め、研究に戻ると発表した。「リベリアでエボラ出血熱を取材して、自分が本当にすべきことは何なのか分かった」と話しており、名前は公開しないものの、これからはある有名医科大学で働くと説明した。
なお、スナイダーマン博士はNBCで過ごした日々を「かけがえのないもの」と振り返っており、NBCも「博士は今まで医療、健康の分野ですばらしい見解を示してくれた。本人の選んだ道を応援する」と声明を出している。
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