2015年3月25日 NEWS

ティーンによる発明を大統領が表彰 ブロンクスの少年も選出

 ティーネイジャーによる優秀な発明が展示、表彰される大統領主催の「ホワイト・ハウス・サイエンス・フェア」が23日開催され、選ばれた35人のティーネイジャーがオバマ大統領から賞状を授与された。
 ブロンクス区リバーデールにあるホレースマン・スクールに通うケネス・シノヅカさん(16)もそのうちの一人。アッパーウエストサイドに住むシノヅカさんは、高齢者が立ち上がったった時に介護者に知らせるセンサー付き靴下を発明し、それが展示会で発表された。祖父がアルツハイマー病でよく行方不明になるというシノヅカさんは「かねてから高齢者を助ける発明をしたかった」と話しており、この発明はグーグルのサイエンスフェアにも出展され、シノヅカさんは賞金5万ドルを獲得した。
 両親が2人共コロンビア大学の理工学部教授というシノヅカさんは、幼い頃から遊んでいた研究室から発想を得たという。
 シノヅカさんの他には、先天性の側湾症という脊髄の手術を必要とする病気で苦しむハービー・ポールさんが発明した体とともに伸びる人口脊髄や、ガールスカウトの女の子たちが発明した自動ページめくり機などが出展された。
 今回で5回目を迎えるサイエンス・フェアをオバマ大統領は毎年楽しみにしているといい、「毎年ちょっと自分が賢くなる気がする」と話した。なお、理系の分野で比較的研究者が少ないマイノリティの育成に向けて2.4億ドルが充てられた。

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