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ニューヨーク市警察(NYPD)が4月30日に発表した「割れ窓理論」への批判を緩和するための報告書によると、今年度1月〜3月までの無賃乗車による逮捕者数は、前年度同時期の7420人から20%減少し6000人であったことが分かったと米各メディアが伝えた。この無賃乗車行為には、回転改札口の飛び越え、メトロカードをスワイプし賃金を請求する行為、カードの角を折り曲げて使用するなどが含まれる。
NYPDのビル・ブラットン本部長は、同警察が「割れ窓理論」に基づき無賃乗車のような軽微な犯罪を厳しく取り締まることについて「運賃を払わない者を取り締まらなければ、次々に同調する犯罪行為が発生する。また、無賃乗車は回転改札口の破壊行為につながることも多い」としたうえで「軽微な犯罪を取り締まることでより重い犯罪を防ぎ、市民は安全な生活を送ることができる」と述べた。
警察官は無賃乗車行為に対し、逮捕および出廷命令書を発行するか、もしくは交通裁判所へ出向くよう民事通知書を手渡すだけにする裁量権を持っており、身分証明書不所持の場合などは逮捕につながる場合が多いという。昨年度は無賃乗車行為で捕えられた者の71%が民事通知書の発行扱いとなっている。
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