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2001年9月11日、世界同時多発テロ事件発生の任務時に着用していたヘルメットが盗難に遭い、持ち主であるニューヨーク消防局(FDNY)の元消防士が返却を求め、ソーシャル・ネットワーキング・サービスのフェイスブック(FB)に投稿している。
マイケル・オコーネルさん(39)は、警察官から消防士になってからわずか4カ月後の01年9月に当時所属していたクイーンズ区フラッシングの消防署から、このヘルメットを着用し現場へ駆けつけた。その後何日もの間、倒壊した建物のがれきや金属の山をかき分け、生存者や行方の分からない同僚を捜索するなどして、任務を全うした。
フラッシングから同区オゾンパークへ異動となった後も、オコーネルさんは常にこのヘルメットと共に任務に当たったが、09年にサルコイドーシス(肉芽腫性疾患の一種)と診断され、同年9月に引退を余儀なくされた。この疾患は、テロ事故現場での任務を負った人々に多発している難病の1つである。
自宅に保管していたヘルメットが13年に貴重品などと一緒に盗まれてしまい、ヘルメットだけは何とか取り戻したいと、いちるの望みをかけてFBにメッセージを投稿したという。
3人の幼い子どもの父親であるオコーネルさんは「もし私がこの世にいなくなったとしても、子どもたちが大きくなった時に、“パパが9.11の救済任務時にかぶっていたヘルメットだ”と誇りに思ってもらうために、どうしても取り戻したい」と述べている。
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