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米国の非営利団体グローバル・メディカル・リリーフ・ファンド(GMRF)は今夏、アフリカのタンザニアで行われている虐待的行為で手足を失ったアルビノ(先天性白皮症)の子どもたち5人を米国へ招待し、義手・義足を提供する支援を行っている。
アルビノは皮膚や目の色素が先天的に欠乏する遺伝的疾患で、タンザニアではアルビノの体の部位で作った薬が、富と幸運をもたらすという迷信が存在している。このため闇市場で取り去られた手足などが取り引きされ、犠牲になる子どもが後を絶たない。招待された子どもの1人、バラカ・コスマス・ルサンボ君(5)もその犠牲者で、ことし3月、自宅で就眠中に数人の男が押し入り母親を昏倒させた後、呪術だとしてバラカ君を押さえつけ、右手を切り落とし持ち去ったという。
同国では昨年、呪術師による医療行為を禁止する法律を制定したがその効果はなく、現在も犠牲者の数は増え続けているのが現状だ。
GMRFの支援でスタテン島に滞在中の子どもたちは、フィラデルフィア市の病院で義足や義手を取り付ける治療を受ける合間に、ボランティアとともにバーベキューや水泳などを楽しんでいる。
また治療後子どもたちはタンザニアへ帰国し、カナダの非営利団体が運営するシェルターで生活する予定だという。
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